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新潟県十日町・上越にて、ふりそでchic誕生の経緯と、私たちがめざすこと

振袖レンタルと写真撮影専門店、ふりそでchicが新潟の十日町市、上越市にオープンしました。

ふりそでchicとはどんなお店なのか。
また、お店誕生の経緯とその理由を、代表である私関口が自分の言葉で書いてみたいと思います。

ふりそでchicとは、こんなお店です

振袖白ブルー、帯締めベルトモデル04

創業107年、新潟県十日町にて県内でも稀に見る広い敷地に、振袖を中心にフォーマル着物をハンドメイドで作っているメーカーがプロデュースしたお店です。

トレンド要素を取り入れた撮影スタジオで、こだわりの写真撮影もできます。

お店誕生の理由は「コロナ禍」がきっかけ

実はつい最近まではブライダル衣裳専門のお店でした。

もともとブライダル業界は結婚式を挙げる人が少なくなり、慎重な運営をしていましたが、そんな中、2020年にコロナ禍にみまわれたのです。

たしか2月ごろでしょうか。日本もそのうち…というムードに。

同時に密が回避される状況になり、ブライダルなどあらゆる記念日が消えていきました。

記念日が消え、お客様の来店もなくなり、休業せざるをえなくなり…

コロナ禍の最中、この先どうなるんだろう…

そんな不安もあり、私もそうでしたし、特に休業一か月目は完全にお休みになってしまいましたから、スタッフもコロナ禍なにもすることができない中、家で不安は増していたはずです。

でも、「記念日のお手伝い」ができたら! というスタッフの想いはありました。

とりあえず家にいっぱなしだと不安も大きくなるので、お店にでて、「今できること」をしっかりやっていこう!という流れになったのです。

もともとブライダルに慎重な見方をしていたし、ブライダルにかわる「すすむべき道」を考えながら少し前向きな気持ちに変わっていきました。

すすむべき道…ブライダル衣裳から振袖に

ブライダルは大切な記念日です。

私たちはそんな大切な記念日の「お手伝い」ができることに誇りを感じておりました。

しかしコロナ禍、密が回避される状況下でもう「お手伝い」することが出来なくなったのです。

密が回避される状況の中で簡単に式をあげる状況にますます歯車がかかるでしょう。

ただ、変わらない「記念日のお手伝い」にこだわりたいという私たちの想い。

今まで運営していたお店を生かすには「記念日」には絶対にこだわりたい。

今まではブライダル衣裳と成人式衣裳をやっていたわけですが、もともと私たちは「着物メーカー」。

そこをあらためて再認識し、当社にてハンドメイドでこだわりをもって作り上げた振袖を中心に扱う店舗にしていけたら…

そんな想いが生まれ、必然的に成人式のお店へと変わることになったのです。

「ハンドメイド着物の製造工程」の素晴らしさを再認識

結婚式当日に着用するドレスはとても高価なものです。

コロナ前は毎年高価な新作を購入していましたが、どこでどのように作られているかはわかりません。

おそらく中国を中心にアジアのどこかでつくられているのでしょう。

われわれの会社では「振袖」を中心にハンドメイドでフォーマル着物を制作しています。

「今できること」として、このハンドメイド着物の制作工程をあらためて一から見て学ぶことからスタートいたしました。

店舗スタッフには、はじめての経験…

ずっと当たり前にそこにあると、その素晴らしさに、時には気がつかなくなってしまうものです。

どこでつくられているかわからない高価なものより、制作工程、場所が身近でイメージできるものの方が愛着もわくし、自信を持ってお客様にすすめられます。

着物の制作工程を学び、職人さんたちの息づかいを感じながら、あらためてその貴重さを再認識しました。

こうして「すすむべき道」が会社内に古くからある「ハンドメイドの着物」へと向いていったのです。

「成人式」をどう提案していくか

着物職人さんたちの息づかいを感じながら制作工程を再確認する過程も終了し、どう提案していくかいろいろと模索しました。

「ネット」で販売…「ネット」でレンタル…「楽天」「Amazon」に出店する…ネットでの展開をみすえて学んでみたり…

しかし、「ネット」に不慣れなことと、なんといっても相手の顔が見えないのでスタッフは腑に落ちないようでした。

やはり対面で「記念日のお手伝い」がしたい…

写真スタジオへ

「成人式」という記念日を深く掘り下げると、衣裳は大切です。

そして記念として残る写真とヘアメイク・着付けも欠かせません。

今までは、成人式の衣裳のみを扱っていました。

ブライダルがあった時はそれで良かったのですが、「成人式」という「記念日」にフォーカスするとどうしても「写真」「ヘアメイク・着付け」をセットで行う必要がでてきます。

よって休業中に今できることとして、「写真」「着付け」の技術を学び、身につけようということになりました。

「成人式」メインの「写真スタジオ」立ち上げをイメージしながら、「写真」「着付け」技術を積み重ねてきたのです。

イメージはどんどんふくらんでゆき、来年(2021年)には立ち上げるんだという決意も高まっていきました。

ふりそでchicがめざすこと

ふりそでchicが目指すこと

ふりそでchic 名の由来

英語のchic(シック)は元はフランス語chic「熟練」「技術」が語源の言葉。

「シックな着こなし」などと使われるように「粋な」「上品な」「おしゃれな」といった意味があります。

「熟練」「技術」

振袖という着物について何をイメージしますか?

何でできていて、どんな形で、どんなふうにつくられていて…

最近は化繊(ポリエステルのようなもの)素材にプリンターで印刷された着物もあります。
皆さんがイメージする「着物」でしょうか?
ちがいますよね。

振袖などのフォーマル着物は蚕(かいこ)がつくった繭(まゆ)からできた絹でできています。

着物の技法には様々な手法があり、各工程がハンドメイドで制作されているのが、正真正銘の「着物、振袖」です。

ふりそでchicは「熟練」「技術」に裏打ちされた、これら工程を今も守り続けている創業107年着物メーカー発のお店ですから、自社でハンドメイドにより製作された振袖を扱っています。

創業107年の歴史、ふりそでchicの振袖はこうやってつくられる!

「技術」「熟練」に裏打ちされた本物の「振袖」を「成人式」という記念日で着用し、記念日を残すことが本来あるべき姿です。

トレンドだけに流されない「粋な」「上品な」「おしゃれな」本格振袖を提供したい

「振袖」を着ると、どんな感じに写るのか。

最近はこだわる方が特に多いです。

メイクは人にまかせられないので「自分で」するとか、お気に入りのブーツがあるので、草履でなく、そのブーツを履いてモダンなコーディネートをしてもらいたいとか。

本当にいろんな方がいます。

「どんな感じに写るのか」に対応するため「振袖」だけでなく、帯、小物類も充実。

着付け技術をみがき、ヘアメイクのアドバイスも含め、「粋な」「上品な」「おしゃれな」ふりそでchicの名の由来を追及しています。

一生に残る写真撮影へのこだわり

一生に一度のハタチの記念日「成人式」。写真はその記念として残るもの。

撮影が行われる環境には特にこだわりました。

ふりそでchicのこだわりポイント

↓特別な照明を使用
着物はもちろん、女性の肌色をより美しく見せるため、専用の照明にこだわり美しいお写真をお届けします。

ふりそでchicの撮影用照明

↓オリジナルの1点モノの撮影セット(立体背景)
写真スタジオ内の背景(本人の後ろに写ってくるもの)は、プリントされたバック紙ではなく、専門職人によるひとつひとつテーマが決められ、手づくりにて造作された立体背景になっております。

振袖chicのオリジナル撮影セット

↓レトロで可愛い小物が充実
座ったり、肘をついたり、おっかかってみたり…いろいろな小道具もスタジオ内にそろっていますし、太陽光(逆光)を利用してのシルエット調の印象的なシーンなど撮影シーンはバリュエーション豊かです。

王道の記念写真からナチュラルなシーンまで、さまざまなバリエーションが撮れるセットになっています。

振袖chicの撮影セット イメージ

↓歴史を感じるオブジェも
店舗全体には「技術」「熟練」を背景とした107年の繊維の歴史を感じさせる(ふりそでchicの歴史でもある)オブジェがところどころに…

振袖chicの撮影セット イメージ3

やはり、ふりそでchic誕生はコロナ禍がきっかけ

コロナ禍はきついし、いまいましい時代です。

われわれの会社に存在していた、もとからあるもの「熟練した」「技術に裏打ちされた」ものを再び見直す機会を与えてくれました。

自社で製造したハンドメイドの振袖を使用し、成人式を中心とする「記念日」を写真撮影を含めトータルで提案することに背中を押してくれたのはコロナ禍ともいえます。

コロナ禍がなければ生まれなかったお店です。
あらゆる記念日が消え去ったところからここまでやってきました。

スタッフ一同、きつい、いまいましい状況の中これからの展開を期待しておさえるべき技術をひとつひとつ習得してきたのです。

これからも振袖chicの理想の絵を追求してゆきます。
パズルのピースをひとつひとつはめていくように。

chic(シック)の名の由来にふさわしい「ハタチの記念日」のお手伝いを「ふりそでchic」は追及してゆきます。